Njalla と Cloudflare でほぼ匿名なWebサイト運営をする

  • 2023-05-28
  • 2023-08-26
  • 開発

こんにちは。

みなさんはWebサイトを運営する上で、プライバシーについて考えたことがあるでしょうか。

私はインターネット上で顔も名前も公開しているので、本来プライバシーに気を遣う必要はないのですが、プライバシーを守るための技術・サービスに興味があるので、色々やってます。

今回は、その中でもWebサイト運営にフォーカスして話していこうと思います。

ドメインから取得できる個人情報

まず、ドメインには登録者の個人情報(氏名、住所、メールアドレス等)を登録する必要があります。

そして、これは誰でも閲覧することができます。

Domain Name: lem0n.cc
Updated Date: 2023-05-27T17:54:41.000Z
Creation Date: 2019-12-30T08:54:55.000Z
Expiration Date: 2024-12-30T08:54:55.000Z
Registrar: Sarek
Registrar URL: https://sarek.fi
Registrar Abuse Contact Email: [email protected]
Registrar Abuse Contact Phone:

このように、大抵のドメインレジストラでは情報を匿名化することができるのですが、これでは完全ではありません。

例えば、このドメインでなにか問題のあるコンテンツが配信されていたとすると、おそらく警察は配信しているIPアドレスのISPに問い合わせて、それでダメならドメインのAbuse Contactに問い合わせると思います。

これでは、仮に防弾サーバでコンテンツをホスティングしていて、WHOISの匿名化をしていたとしても、レジストラが個人情報を開示してしまう可能性があります。

そこで、Njalla を使います。

このレジストラでは、個人情報を一切登録する必要がありません

決済方法も匿名性の高い手段が揃えられています。

つまり、万が一Abuseに応じるよう圧力をかけられたとしたとしても、そもそも情報が無いので何も渡せないということです。

漫画村の開示請求を拒否したCloudflare

さて、昨今のWebサービスにCDNはもはや必要不可欠となっています。

かの有名な漫画村でもCloudflareというCDNを使用していました。

そして、Cloudflareは日本の警察からの開示請求を拒否したのです。

すごいですね。

私の知っているいくらかの違法サイト(何度かFBIによりドメインがテイクダウンされたことがある)もCloudflareを挟んでいます。

もちろん、貫通する可能性は否定できないので、完全に匿名化したいのであれば防弾ホスティングも使用すべきでしょう。

他だとBunnyCDNなんかも気になっているのですが、どうなんでしょう。

使ったことのある方がいたら、是非お話聞きたいです。

今回紹介したサービス